神戸元町リリーフ整体院

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体の知識

体の知識(12) 肩甲骨を動かす筋肉

2020/03/28

こんにちは。

神戸元町リリーフ整体院の神戸です。

4月ももうすぐなのに、暖かくなったり、寒くなったり、不安定な気温が続いていますね。

特にこの週末は天気も悪いので、皆さん体調を崩さないようお気をつけください。

先週は肩甲骨の解剖学とその動かし方について説明をしました。

今日は肩甲骨を動かしている筋肉について、見ていきましょう。

前回述べた三角筋や、回旋筋腱板などは肩関節を動かす筋肉でした。

これらとは別に、肩甲骨を動かす筋肉は肩甲骨から『体幹』についています。

そしてその筋肉は、前面にも背面にも存在します。

 

(1)前面についている肩甲骨を動かす筋肉

 

(参考画像は『骨格筋ハンドブック 南江堂』より一部修正しました)

 

前面についている肩甲骨を動かす筋肉は小胸筋と前鋸筋です。

これらの筋肉はいずれも大胸筋の深層にあります。

 

・小胸筋・・・肩甲骨の下制(引き下げ)、下方回旋、外転に作用。

・前鋸筋・・・肩甲骨の外転、上方回旋に作用。

 

例えば、長時間の猫背姿勢などで大胸筋に自重がかかって収縮すると、大胸筋の奥にある小胸筋や前鋸筋もその影響を受けてきます。

肩凝りがひどすぎて、呼吸が浅い、血流が頭に昇っているような気がしないという人は大胸筋、小胸筋、前鋸筋の硬さも原因の1つとして考えられます。

また鎖骨下筋は肩甲骨の動きには働いてはいませんが、鎖骨を動かす為に働いています。従って、鎖骨周りが硬い人は鎖骨下筋の収縮も考えられてきます。

 

(2)後面についている肩甲骨を動かす筋肉

 

 

後面についている肩甲骨を動かす筋肉は僧帽筋、肩甲挙筋、小菱形筋、大菱形筋です。

浅層は僧帽筋です。肩甲挙筋、小菱形筋、大菱形筋は僧帽筋の深層に存在します。

特に僧帽筋は後頭骨から第12胸椎棘突起までつく大きな筋肉で、上部、中部、下部によって肩甲骨に働く動きが異なってきます。

 

・僧帽筋上部・・・肩甲骨の挙上、上方回旋に作用。

・僧帽筋中部・・・肩甲骨の内転に作用。

・僧帽筋下部・・・肩甲骨の下制(引き下げ)、上方回旋に作用。

※なお、僧帽筋全体が作用すると、肩甲骨の内転、上方回旋に働きます。

・大・及び小菱形筋・・・肩甲骨の挙上、内転、下方回旋に作用。

・肩甲挙筋・・・肩甲骨の挙上に作用。

 

これらの筋肉もまた、肩凝りの際に収縮しやすい筋肉です。

肩が凝り過ぎた人の中には肩甲骨の動きがほとんどついていない人もいます。

そういった人達は肩を動かす筋肉だけではなく、肩甲骨そのものを動かす筋肉も同じように見ていかないといけません。

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