腕の疲れ
2020/09/25
こんにちは。
神戸元町リリーフ整体院です。
9月も終わりに近づいてきました。
本当に一か月経つのは早いです。
さて。今日は『腕の疲れ』にテーマを置いて話をしてみようと思います。
私達は日常生活で毎日のように腕を使っています。
肩や腰、首などはよく凝って疲れを感じやすい部位ですが、実は腕も疲れが溜まりやすいです。
では腕の疲れというのはどのようにして溜まるのか。
今まで説明した様々な筋肉の動作を元に説明していきましょう。
(1)指、手掌、前腕
スマホを見ている時の指、手掌、手首の動きを見てみましょう。
使用時の姿勢にもよりますが、椅子に座ってスマホをしている際は大体こんな感じだと思います。
この時示指から小指にかけてはMP関節を若干屈曲してスマホ本体を支えています。
母指はスマホ操作の補助に使いますから、MP関節屈曲及び内側に入る内転の動作が働きます。
これらの一連の動作だけでも指の屈筋群、母指の内転筋が作用しています。
筋肉は長時間同じ姿勢のまま負荷を受け続けると疲労を起こしてきますから、こうしてスマホの重量を支え続けているだけでも負担となります。
また、指の屈筋群は手首の屈筋群と同じく肘関節の上まで通っているので前腕にも支障が及びます。
この結果、
・拇指が内側に入って母指球が硬くなる。
・屈筋群が優位となり、手首が背屈しにくくなる。
・前腕が硬くなる。
などの影響が出てきます。
(2)上腕
スマホを使用している際、肘を曲げています。
肘関節の屈曲に働く筋肉は上腕二頭筋、上腕筋、腕橈骨筋などです。
これらの筋肉に負荷がかかります。
また、同時にスマホの画面を見る為にスマホを身体の中心に近づける為、上腕骨が内側に入って肩関節が内旋します。
この状態が続くと、
・上腕が疲れやすい。
・巻き肩になりやすい。
・肩凝りの悪化。
などの影響を及ぼします。
如何でしょうか。
今回は日常生活においてよく使うスマホの動作を中心に説明しましたが、私達は仕事や日常生活の中であらゆるものを持って手を使います。
特に指の筋肉、前腕の筋肉は1つ1つが細長く、2つ以上の関節を跨いでいるものが多いので、持続的な負荷に弱く手首や肘に疲れが出やすいです。
腕のケアをしておくことも、肩凝りの予防には大事なことだと言えます。