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体の知識

体の知識(10) 回旋筋腱板と腱板損傷

2020/03/14

こんにちは。

神戸元町リリーフ整体院の神戸です。

今日は先週お話した肩関節の筋肉の続きです。

肩の筋肉は、先日もお伝えしたように、浅層は三角筋や大円筋、広背筋。深層は棘上筋、棘下筋、小円筋、大円筋、肩甲下筋で構成されています。

これらの筋肉の中で、特に棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋の4つの筋は上腕骨頭を肩甲骨の関節窩に引き寄せる為に重要な役割を果たしており、これらをまとめて『回旋筋腱板』といいます。

 

※腱板損傷

 

 

よく電車の中で吊革をもって立っていた時、突然の衝撃などで足元が揺れ、肩に力が入ってそのまま肩を痛めてしまったということがあります。

この時、起こしやすいのが『腱板損傷』です。

 

 

回旋筋腱板を表す筋肉の図です(書物や素材に適当なものがなかったので自作で描きました)。

浅層の三角筋や広背筋を取り除いた状態での回旋筋腱板のみを表した図なのですが、このように4つの筋が肩甲骨から上腕の骨頭へとついています。

これらの筋のうち、最も損傷を受けやすいのは棘上筋です。

棘上筋は特に肩甲骨から上腕骨へ付着する棘上筋腱部分が細く、加齢によっても衰えやすい為、怪我の要因となりやすいのです。

回旋筋腱板が損傷すると、主に肩の外側が痛みます。

また、腕を上げようと動かすと痛みが出たり、損傷部の夜間痛も発生します。

同じ『肩が痛い』と言っても、四十肩や五十肩とは別で、痛みが出るきっかけがありますので、お客様から詳しい話をお聞きして、判断しないといけません。

損傷の種類も、完全断裂と不全断裂があり、基本的には保存療法で腫れや痛みが治まるまで安静にして、それからリハビリ訓練になるのですが、完全断裂で痛みが治まらない場合やスポーツ選手で早期復帰を目指す場合などは医師による手術療法となります。

腱板損傷は一般に40代以上の中高年の方がなりやすいのですが、若い人でも、肩に負担のかかる投球練習などを過度にし過ぎたりする(オーバーユース。使いすぎ)と、この怪我の元となりますので注意しましょう。

 

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