コラム
体の知識(34)脊柱の疾患(2) 脊柱管狭窄症
2020/11/23
こんにちは。
神戸元町リリーフ整体院です。
今日は脊柱の疾患の1つである脊柱管狭窄症を見ていきましょう。
脊柱管狭窄症とは、脊柱の脊柱管が狭くなったものを言います。
好発部位は腰部。
主な原因は、黄色靭帯の肥厚や後縦靭帯の骨化、骨棘の形成、椎間関節の変性などで脊柱管の幅が狭まり、結果、脊柱管を通る神経が圧迫されて痛みや痺れを引き出します。
※最も多い原因は加齢などによる黄色靭帯の肥厚(靭帯が分厚くなる)!
(主な症状)
・腰を前屈させた時、痛みが軽減する。
・腰を伸ばした(伸展)時、痛みが増す。
・座っていると痛みを感じない。
・立っていたり、歩いていたりすると、腰や下肢に痛みや痺れが出る→少し休むと症状が緩和されてまた歩けるようになる(間欠性跛行)。
※椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症の違い
・椎間板ヘルニア
腰を前屈時痛みや痺れ有。起床時痛みあり。座っているとしんどくなってくる。好発年齢20~40代の若年、中年者。
・脊柱管狭窄症
腰を反った時痛みや痺れ有。立っていたり、歩いているとしんどくなる。好発年齢は60代以降の高齢者。
(治療法)
・保存療法。コルセットの装着など。
・脊柱周辺の筋力強化。
・腰を前屈させる運動(ウィリアム体操)など。
椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症はどちらも腰痛の原因ですが、症状の区別は可能です。
特に腰痛をお持ちのお客様にはカウンセリング時、または検査時にこれらの症状が出ているかどうか予め確認して原因の切り分けをしておきましょう。