水分・糖分・塩分摂取の説明。
2020/08/22
こんにちは。
神戸元町リリーフ整体院です。
暑い日が続きますね。
今日は人間にとって大切な水分、糖分、塩分をもう少し詳しく掘り下げていこうと思います。
そのことを理解できれば、熱中症対策の理論も分かってくると思います。
それでは見ていきましょう。
(1)水分
人間の体液は体重の60%を占めます。
主に細胞内液と細胞外液とに区分されます。
細胞内液は細胞内の体液です。
細胞外液は血液、リンパ液、脳脊髄液、消化液など組織や血管にある成分です。
特に血液は全体重の8%を占めており、多くの物質を運ぶ運搬機能、止血機能、免疫機能など様々な働きをもっています。
血液の成分は下記のとおりです。
・血漿(55%)・・・水(92%)、残りはタンパク質、脂質、糖質(グルコース)、アミノ酸、無機塩類など。
・細胞成分(45%)・・・赤血球、白血球、血小板など。
血漿の大部分は水です。
水分が減少すると血液内で血漿と細胞成分のバランスが崩れます。
結果、血液の機能が低下し、循環不良や免疫力の低下、血液自体の凝固など様々な障害が体内で発生します。
(2)糖質
糖質は炭水化物ともいわれています。
体内に摂取された糖質は小腸から吸収され、加水分解された後グルコースとなって体と脳のエネルギー源として消化されます。
また、余分に吸収された分は肝臓や筋肉でグリコーゲンとなって貯蔵されます。
人間が運動を行った際のエネルギー源は、糖質、脂質、タンパク質がありますが、一番先に使われるのがこのグルコースです。
グルコースが不足してくると、体のエネルギー不足、脳への負担にも繋がってきます。
(3)塩分
塩分にはナトリウムが含まれており、このナトリウムが重要な役割を果たします。
ナトリウムはカリウムと共に体液の浸透圧を調整する主要な要素です。
体内に取り入れられたナトリウムは小腸で吸収され血管内を巡り、腎臓で再吸収されて尿として排泄されます。
汗としても水分と共に排泄されます。
ナトリウムを過剰に摂取すると、血圧が上昇し、高血圧の原因となります。
また欠乏すると低ナトリウム血症を起こし、筋肉の痙攣や引きつりなどが生じます。
重症化すると意識の混迷から昏睡、最悪の場合死に至ります。
暑さで喉が渇いた際、水分補給ばかり目に入って水のみを大量に摂取してしまうと、体内のナトリウム濃度が低下しこれらの症状に結びついてしまいます。
お気をつけください。