神戸元町リリーフ整体院

投稿

お電話 ネット予約
コラム

体の知識(13)肩関節周囲炎(五十肩)

2020/04/01

こんにちは。

神戸元町リリーフ整体院の神戸です。

いよいよ4月になってしまいました。

ちまたでは新型コロナのせいで大変なことになってきていますが、今月も懲りることなく頑張ってコラムを更新していこうと思います。

月初めの今回は、ちょっと視点を変えて、肩の痛みに重点を当てて述べていきたいと思います。

歳をとってくると、突然肩が痛くなった、動かそうとすると痛みが走って動かせない、と言ったような現象が出てくる人がいます。

これらは肩関節周囲炎(凍結肩、英語名でフローズンショルダー)といい、一般には『五十肩』『四十肩』の名で知られています。

今回はこの肩関節周囲炎について説明していきましょう。

 

一般に肩関節周囲炎は40歳以降に発生してきます。

特に50代以降に多く、肩関節の痛みと運動の制限をきたします。

痛みや運動制限は急に現れたり、徐々に現れたりと一定しません。

また、発生時見た目は肩の変形もなく、腫脹や熱感も無い為、何が原因かは分かりにくく、加齢による関節部分の骨や筋、靭帯の変性や炎症などが原因ともいわれています。

 

(1)炎症期(急性期)

 

痛みがもっとも強い時期です。

主に肩の前方や奥の方に痛みを感じます。

痛みは昼夜共に持続します。

炎症期は2~12週間ほど続きます。

 

(対処法)

 

無理に動かさず、肩にサポーターなどをつけて肩を保護します。

また、肩を冷やさないよう、保温を図ります。

重い荷物を持ったり、肩を思いっきり動かすような仕草は控えてください。

 

(2)拘縮期(慢性期)

 

痛みの持続によって、筋肉が拘縮し運動制限が発生する時期です。

関節の可動域が減少します。

拘縮期は炎症期に比べると、痛みは軽減していますが、日常の動作に支障が出てきます。

また、肩関節周囲炎では拘縮期が最も長く、3か月~長ければ12か月に及ぶこともあります。

 

※痛みが発生する動作

 

・髪をとかす

・ブラジャーのホックやエプロンなどを背中で結ぶ。

・ネクタイをつける。

・洗濯物を干すなど。

主に、肩関節の外旋、内旋、挙上が含まれる動作で発生します。

 

(対処法)

 

ホットパックやお風呂などの温熱療法が有効です。

温めると症状が軽減することが多いです。

また痛みがあるうちは思い切った動作は控えた方がいいですが、自動運動は動作を伴わない等尺性運動から始め、徐々に可動域に応じた動作やストレッチを入れていきます。

痛みの平気な範囲で動かすことに慣れていくのを意識します。

 

(3)解氷期

 

筋の拘縮が次第に取れていく時期です。

徐々に肩の動きが改善し、痛みもなくなっていきます。

 

(対処法)

 

本格的に自動運動(特に上記であげた外旋、内旋、挙上運動をしていく)やストレッチを増やしながら、関節の可動域の改善を目指します。

 

このように、肩関節周囲炎では痛みが激しいうちは安静に。湯冷めや寝冷えなどで肩を冷やさないように注意して、痛みが少しずつ収まってきたら、温めて、無理のない範囲で気長に自動運動とストレッチを繰り返し筋力と柔軟性を回復させていく。

自己ケアはこれらが基本となります。

関連する記事

©2020 relief, Inc.
TOP