腰の疾患(3) 腰椎脊柱管狭窄症
2024/06/21
こんにちは。
神戸元町リリーフ整体院です。
少し間が空いてしまいましたが久しぶりの更新です。
さて、今日は座学をしていこうと思います。
今日のテーマは腰の疾患『腰椎脊柱管狭窄症』。
ヘルニアと同じく腰椎でよく起こる疾患のひとつです。
※腰椎脊柱管狭窄症
腰椎脊柱管狭窄症は腰椎の中を通っている脊柱管に何らかの原因で狭窄が生じたため、それによって起こる症状のことを言います。
(1)腰椎脊柱管狭窄症の主な症状
腰椎脊柱管狭窄症は腰椎の伸展時(腰を反らす動作時)に脊柱管が狭窄されて下記のような症状が誘発されます。
・下肢、臀部などのしびれや痛み
・下肢の筋力低下、脱力感
脊柱管狭窄症が歩行時に発生すると、これらの症状により歩行が一時的に困難となりますが、短時間の休息を入れると回復し再び歩行ができるようになります。
この症状を「間欠性跛行」といいます。
歩行の休息時は、しゃがむ、座るなどの腰椎の前弯を減少させる動作をとることで症状が緩和されます。
(2)原因
腰椎脊柱管狭窄症の原因は先天的なものと後天的なものがありますが、ここでは後天的原因について述べていきます。
後天的な原因として挙げられるのは歪みや姿勢不良による腰椎の変性変化です。
・椎間板の膨隆
・黄色靭帯の肥厚
・骨棘の形成など
腰が反った状態で腰椎の後方に負荷がかかり続けると、椎間板の膨隆や腰椎後方にある黄色靭帯の硬化または肥厚、後方関節部分の変形による骨棘形成などが起こりそれらによって脊柱管内部にある馬尾神経や神経根が圧迫されるのが主な原因です。
脊柱管狭窄症は、通常加齢に伴って起こりますが、変性すべり症の合併などでも発生します。
(3)ウィリアム体操
腰椎脊柱管狭窄症の簡単なリハビリ方法として挙げられる体操です。
足を胸の上まで上げて腰を丸める姿勢を取ることによって、神経に後方から圧迫をかけている部分を伸ばし症状を和らげます。
反り腰で腰を反らせたときに痛い場合にも背面の腰を伸ばすストレッチとして有効です。
如何でしょうか。
脊柱管狭窄症は腰を反る姿勢がひどいと歳を重ねてから起こりやすい疾患です。
なってしまうと歩行にも支障が出るので、予防する意味でも日頃の姿勢には気をつけていきましょう。