コラム
体の知識(41)頸部の障害(2) 寝違え
2021/07/15
こんにちは。
神戸元町リリーフ整体院です。
少し間が空きましたが、今月も座学をやっていきたいと思います。
今回は頸部障害の代表的なものとして、『寝違え』を見ていきます。
(症状)
寝違えは生活の中で一番よく経験する首の痛みです。
首に対して不自然な姿勢を取ったまま寝てしまった時、あるいは仕事などで長時間の不良姿勢を取ったまま不用意に首を捻ったり肩甲骨を動かしたりした時に起こる筋の痛みです。
また、寒冷環境下や疲労が激しい時も発生要因となります。
制限は特に頸部の回旋や側屈の動作時に出現することが多く、僧帽筋や菱形筋、胸鎖乳突筋などに疼痛が発生します。
頸部から両側肩甲間部(けんびき)まで放散痛が出ることもあります。
痛みの期間は数日で治る軽いものもあれば、数週間、数カ月と長引く場合もあります。
※運動制限が出る動き
(治療法)
予後は良好なので、基本的には自然治癒を目的とした保存療法です。
頸部に痛みが出るような動きは控え、なるべく首を安静にすることが大切です。
また、発生時圧痛患部が炎症性であれば冷やし、患部の熱が無くなった後は温熱や徒手療法などが有効です。
痛みが治まってきたら無理のない範囲で頸部や肩甲骨を動かしていきます。
(予防策)
就寝時の姿勢に注意します。
特に『腹臥位』(うつ伏せ)での長時間の睡眠は首を左右どちらかに回旋させたままになるので、頸部に負荷がかかりやすいです。
また、体が冷えないように、疲れを溜めないように心がけておくことも寝違えの予防策となります。
如何でしょうか。
首は不良姿勢の影響を受けやすい箇所でもあります。
寝違え1つでも首や肩には大きな負担となってきますので、ご注意くださいね。