体の知識(32) 椎骨の基本的な構成
2020/10/24
こんにちは。
神戸元町リリーフ整体院です。
今日は『脊柱』について、もう少し詳しく説明していこうと思います。
今回のテーマは脊柱の関節です。
脊柱は椎骨が繋がって形成されています。
頸椎7個、胸椎12個、腰椎5個、そして仙骨、尾骨で構成されていますが、これらはどのようにして組み合わさっているのでしょうか。
脊柱を形成する椎骨と、それらをつなぎ合わせるしくみをみていきましょう。
(1)基本的な椎骨の構成
頸椎、胸椎、腰椎によって多少の異なりはありますが、基本的な椎骨の構成は下記の通りです。
『解剖学 医歯薬出版株式会社』より
椎体がある方が体の前方。
棘突起がある方が後方です。
また、椎体と椎弓の間には脊髄が通っています。
椎体は上位椎骨の椎体と椎間板を挟んで連結します。
上関節突起は上位椎骨の下関節突起と椎間関節を形成します。
このように横から見ると、椎間関節は分かりやすいです。
(2)椎間板
椎間円板ともいいます。
椎間板は第2頸椎から仙骨までの間に存在し、上位と下位の椎骨を連結しています。
水分を含むゼリー状の柔らかい組織で、脊柱にかかる衝撃に対してクッションの役割を果たします。
椎間板ヘルニアの場合、この椎間板が椎体の外に出て神経を圧迫することによって痺れや痛みが発生します。
(3)脊柱の靭帯
脊柱にはまた、複数の靭帯が連結しています。
『解剖学 医歯薬出版株式会社』より
これは脊柱を断面したのを横から見た図です。
このように脊柱の全長には椎骨前面の方から、前縦靭帯、後縦靭帯、黄色靭帯、棘間靭帯、棘上靭帯と5つの靭帯が走っています。
特に黄色靭帯は加齢などで肥厚してくると、脊柱管(椎骨と椎体の間)の隙間を狭めてその中を走る神経を圧迫し、脊柱管狭窄症の原因になってきます。
以上のように脊柱は、椎間関節と、椎間板、複数の靭帯によって連結されています。
人間の体の土台となる脊柱が如何にしっかりと守られているか。
よくわかると思います。