体の知識(30) 脊柱の役割とその構成
2020/10/06
こんにちは。
神戸元町リリーフ整体院です。
いい天気が続いてますね。
日中もすっかり涼しくなったので、何もしていないとつい眠気に襲われたりします。
さて。10月に入ってもまたぼちぼちと解剖学の方も講義を続けていきたいと思います。
今まで長い時間をかけて肩と腕の説明をしてきましたが、一通り終わることが出来たので今月からは新しいテーマで説明していこうと思います。
今回のテーマは体幹です。
体幹とは体の幹のこと。
すなわち、体を構成する上で中心となる部分のことです。
体幹は首から胸、お腹、背中、腰と幅広く扱われていますが、一言でいえば『脊柱』に関わる部分です。
今回はその脊柱をまず見ていきましょう。
このHPを立ち上げる前ホットペッパーのブログの方では説明したのですが、ここでは初めてなのでもう一度説明します。
脊柱の構成は上記の図のようになっています。
すなわち、上から7個の頸椎、12個の胸椎、5個の腰椎、そして仙骨、尾骨です。
特に仙骨と尾骨はまとめて仙椎とも呼ばれ、これらは骨盤を形成する骨でもあります。
(1)脊柱の役割
脊柱は人体においてとても重要な役割を担っています。
・頭部から体幹にかけての支持と運動。
・脊髄の保護。
※脊髄とは?
脊柱と脊髄。
名前が紛らわしいですが、脊柱は人間の体幹を構成する骨、脊髄とは脳へと続く人間の中枢神経のことです。
腕や足などに走る末端の神経はすべてこの脊髄の中枢神経へと集まって最終的に脳へと至ります。
この脊髄が脊柱の中を走っています。
よくスポーツ障害や交通事故などにおいて、脊柱を負傷した為に腕や足が動かせなくなったという話を聞きます。
いわゆる『脊損』というものですが、脊損は脊柱を通るこの脊髄本体または、そのすぐ近くにある神経を損傷してしまったが為に起きる神経障害のことです。
(2)脊柱の湾曲
人間の脊柱はまっすぐではありません。
頸椎、胸椎、腰椎、仙椎共に湾曲を有しています。すなわち、
・頸椎→前弯
・胸椎→後弯
・腰椎→前弯
・仙椎→後弯
です。
体に姿勢の歪みが顕著になった時、これら脊柱の湾曲にも変化が出てくることがあります。
例えば、ストレートネックになったとき、頸椎の前弯が減少します。
また、反り腰になったときは、腰椎の前弯が増加します。
脊柱の湾曲の変化は姿勢の歪みを判断する大きな目安ともなります。
次回は脊柱の歪みを姿勢の観点から見ていきたいと思います。