体の知識(24) 手指の動きとその構成
2020/07/16
こんにちは。
神戸元町リリーフ整体院です。
先週は不覚にも食あたりで体調を崩してしまったのですが、調子はよくなったのでまたブログ更新の方もぼちぼち頑張っていきたいと思います。
それでは、前回までで肘の説明は一通り終わったので、今日からは手指の説明をしていこうと思います。
まずは指の動きから説明します。
(1)指の主な動作
指の関節を伸ばすのが伸展、曲げるのが屈曲。
これは他の関節とも共通する動きです。
あと指には内転、外転動作もあります。
中指を中心として、中指側に寄せていく動きが内転、中指側から離れていく動きが外転です。
あと母指には対立運動というものがあって、これは母指を小指の先へつける運動です。
例えばピースサインの時などに使います。
(2)手指の関節
以前も説明はしたのですが、手指の関節はたくさんあってとても複雑なので、もう一度説明します。
人間の手というのは、8つの手根骨と14個の指骨によって形成されていますが、これらの骨がそれぞれ関節を形成しています。
それでは指の関節の説明をしていきます。
・手根間関節・・・隣接する手根骨同士の間の関節です。骨間靭帯で動きが制限されています。
・手根中央関節・・・近位列手根骨(船状、月状、三角、豆状骨)と遠位列手根骨(大菱形、小菱形、有頭、有鈎骨)の間の関節です。手根中央関節には骨間靭帯がなく、可動性があり、手関節屈曲時にこの関節も働きます。
・手根中手関節・・・遠位列手根骨と第2~5中手骨間の関節です。運動範囲は小。指の第4関節(CM関節)に当たり、手の甲の中にあります。可動域は小さいです。
・拇指手根中手関節・・・大菱形骨と第1中手骨間の関節です。母指の屈曲、伸展、内転、外転運動を行います。
・中手指節関節(MP関節)・・・指の第3関節です。中手骨と基節骨間の関節で、指の付け根の部分に当たり、指の屈曲、伸展、内転、外転動作ができます。
・近位指節間関節(PIP関節)・・・第2~5指の基節骨と中節骨間の関節で、指の第2関節に当たります。屈曲、伸展が可能です。
・遠位指節関節(DIP関節)・・・第2~5指の中節骨と末節骨間の関節で、指の第1関節に当たります。屈曲、伸展可。
・拇指指節間関節(IP関節)・・・母指には中節骨がありません。母指の基節骨と末節骨間の関節で母指第1関節に当たります。屈曲、伸展可。
このように、(1)で述べた手指の動きはこれらの関節の運動が複合して行われています。
人間の手指はとても複雑でデリケートに構成されているのです。