腰の疾患(2) 腰椎椎間板ヘルニア
2024/03/23
こんにちは。
神戸元町リリーフ整体院です。
3月になっても気温の変化が激しい日々が続いております。
もう少し暖かくなってほしいですね。
さて、今日は座学です。
本日扱うテーマは『腰椎椎間板ヘルニア』。
腰痛持ちの人がヘルニアになったという話を時折耳にしますが、このヘルニアというのはどのような症状なのかを説明していきます。
(1)ヘルニアとは?
ヘルニアとは体内にある臓器などが本来あるべき位置から脱出、または突出した状態にある疾患のことを言います。
(2)腰椎椎間板ヘルニアの症状
腰椎椎間板ヘルニアは腰椎部分の椎間板が脊柱管内に突出して馬尾神経根を圧迫する疾患です。
このように椎間板から突出した髄核が腰椎後方の神経根に当たると主に下記のような症状が出てきます。
・坐骨神経痛の症状。臀部、下肢(通常は患側のみ)の痛みや痺れ、SLRテスト陽性
・腰椎の前屈制限(中腰姿勢を取ると飛び出した髄核が神経根に当たるので痛みや痺れが出やすくなります)
・重度の場合は神経障害による膀胱、直腸障害なども発生
※SLRテスト
背臥位による患側側の下肢挙上にて臀部や太腿に痛みや痺れが出ると陽性。
(3)原因
・長時間の座位、中腰やしゃがみ動作など、腰椎の前屈に負担がかかるような姿勢。
・加齢による椎間板の変性
(4)特徴
・好発部位は第4、第5腰椎間。または第5腰椎、仙椎間。
・好発年齢は20代から40代の男性。
・若者の腰椎椎間板ヘルニアは不良姿勢や過度な運動が原因になることが多い。
・高齢者の腰椎椎間板ヘルニアは加齢による椎間板の変性や腰椎の変形、弱体化などからくるものがあり、脊柱管狭窄症を合併するものもある。
(5)治療法
・多くの場合は安静による保存療法です。安静期間中はコルセットなどで腰部の固定。過度な腰椎の前屈を控える。
・リハビリは腰椎の伸展を促すマッケンジー体操など。
・保存療法が無効な場合、また膀胱、直腸障害などの神経症状出ている重度な場合は手術適用。
如何でしょうか。
腰椎の椎間板ヘルニアは腰が悪い人がなりやすい疾患のひとつです。
日頃からの不良姿勢で腰に負担がかかっている人はお気をつけください。