体の知識(61)股関節の筋肉(3)
2023/09/22
こんにちは。
神戸元町リリーフ整体院です。
今日は久しぶりに座学を再開しようと思います。
前回が5月に股関節の筋肉をやってそれからほぼ4カ月近く空いてしまいました。
この期間更新する為のまとまった時間がなかなか得られず、また本人も更新するのが面倒になってました。
が、中途半端はいけないのでやる気を奮い立たせてまた書いていこうと思います。
さて、今回は前回までに説明できていなかった股関節の深層筋を見ていきましょう。
※股関節の深層筋
(1)小殿筋
(『骨格筋ハンドブック』原書第3版(南江堂)より改編)
小殿筋は中殿筋の深層にあります。
中殿筋と同じく、腸骨の外側面から起始し、大腿骨の大転子に停止します。
作用は股関節の外転、内旋です。
また屈曲の補助筋としての働きも兼ねてます。
(2)深層外旋6筋
臀部の深層にある6つの筋肉。梨状筋、上双子筋、下双子筋、内閉鎖筋、大腿方形筋、外閉鎖筋。これらの筋肉を『深層外旋6筋』と言います。
その名の通り、主な作用は股関節の外旋です。
重要なのは梨状筋。
図のように梨状筋には上部と下部に梨状筋上孔、梨状筋下孔という隙間があるのですが、これらの隙間からはいくつかの神経や血管がそれぞれ通っています。
特に梨状筋下孔からは坐骨神経が通っており、梨状筋が固まると坐骨神経を圧迫する原因になります。
座りすぎで出てくる坐骨神経痛などではよくこの梨状筋が悪さをしていることがあります。
(3)恥骨筋
股関節の前面にある深層筋です。
作用は股関節の屈曲、内転です。
如何でしょうか。
今回紹介した股関節の深層筋は坐骨神経や足の痛み、歪みに影響を出す筋肉です。
骨盤周囲や足の悩みを訴えられたら、これらの筋肉の状態も確認しておかないといけません。
骨盤は姿勢に対して非常に大事な筋肉が集まっています。
日頃から疲労を溜めないようにしてくださいね。