コラム
体の知識(50)猫背と呼吸の関係
2022/05/20
こんにちは。
神戸元町リリーフ整体院です。
さて、今日は座学のコラムです。
先月までの体の知識で、胸の筋肉は呼吸に使う筋肉であることを説明しました。
また、肩凝りになると胸の筋肉が硬くなるのも併せて説明しました。
今回は前回述べたことをベースにもう少し突っ込んで、話をしてみます。
※肩が凝ると呼吸が浅くなる理由
肩凝りでお悩みの人に話を伺うと、時折「最近猫背がひどくて肩が凝って呼吸も浅くなってるんですよ」とおっしゃられる方がいます。
猫背の特徴と言えば、肩甲骨の疲れ、そして巻き肩。
これらはセットのようなものですが、更に言えば胸の筋肉の凝り及び胸郭の動きの制限も挙げられます。
猫背姿勢はこのように前のめりの姿勢になってしまうので前方に荷重がかかります。
するとまず胸部と腹部の筋肉が負担になります。
そしてこの状態の時の胸郭の特徴はというと、
前面の肋骨は引き下がって背面の肋骨が引き上がります。
これはつまり、胸郭が息を吐いている時の状態と同じなんですね。
猫背がひどいと、胸部が硬くなり胸郭の動きまで制限されてしまいます。
そうなると前部の肋骨が下がって横隔膜が収縮して上方に上がり、胸腔(胸の内部)が狭まります。
この状態で姿勢維持の為に筋緊張を起こすわけですから結果、息を吐くことはできても吸いにくくなります。
つまり呼吸の浅さを感じる人は胸郭の動きも制限されている場合が多いということです。
如何でしょうか。
猫背と言うだけで体にはこれだけの負荷がかかってしまいます。
出てくる影響が肩の凝りだけではありませんので日頃から姿勢を少しでも気をつけていくことは体にとってはとても大切なことです。