神戸元町リリーフ整体院

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コラム

最近の症例・・・腕の痺れその1

2021/05/18

こんにちは。

神戸元町リリーフ整体院です。

最近ご来院されるお客様の中で『腕が痺れる』と言った愁訴をお持ちの方が何人かいました。

今日はこの『腕の痺れ』について説明していきたいと思います。

 

※腕のどこが痺れやすいの?

 

まず、腕の痺れは肩や首、胸の極度の凝り、巻き肩、猫背姿勢のひどい人に多いです。

具体的に腕のどこに出やすいのかというと、結論から申し上げると橈骨神経支配の筋に多いです。

 

 

上の図は橈骨神経の走行です。

このように橈骨神経は肩甲骨の前面から腋窩を通って上腕で一度後方に周り、肘関節外側から前腕の橈側部分を経由して母指側へと向かいます。

すなわち、この神経ルートにある橈骨神経支配の主な筋肉は上腕三頭筋と肘関節及び前腕の背側につく肘筋、回外筋、前腕の伸筋群などです。

ここでこれら橈骨神経支配の筋肉を復習していきます。

 

・上腕三頭筋・・・肩関節の伸展(伸ばす)。肘関節の伸展。

・肘筋・・・肘関節の伸展。

・回外筋・・・前腕の回外(掌を上にする)。

・前腕伸筋群・・・主に手関節の背屈(手首を反らす)など。指の伸展にも作用する。

 

これらの筋肉はあまり日常生活で使われていません。

 

 

よく仕事で行っているパソコン操作を見てみましょう。

通常キーボードを打っている時、腕の動きは肘関節屈曲(肘を曲げる)、前腕回内位(手の甲が上になる)になります。

すなわち、上記で述べた橈骨神経支配の筋肉とは逆作用の筋肉(上腕二頭筋や手掌側につく円回内筋、前腕屈筋群など)が主に使われます。

 

 

よく行うスマホ操作も見てみましょう。

大体このような感じで操作を行っていると思います。

やはり肘関節屈曲、操作する側の利き腕は回内位です。

スマホを持つ側は肘関節屈曲、前腕中間位から若干回外位。

しかし手首を反らしての画面維持はまずしない為手首は屈筋群に力が入ります。

 

このように私達は日常生活の中であまりにも手首を曲げる、肘を曲げる動作が多いのです。

言い換えると、手首を反らして肘を伸ばす動作が少ない為、橈骨神経支配の筋肉の筋力弱体化により上腕及び前腕の筋バランスが崩れやすくなります。

また、前腕屈筋群が優位になるとこれらの屈筋群は肘関節を跨いで上腕骨内側についている為、肘関節伸展時上腕骨の内旋も招いてしまいます。

腕からの巻き肩の原因にもなります。

 

 

肘を伸ばす運動。前腕を回外。及び手首を背屈。

これらの動作運動を筋力強化して、日常生活の中に折り混ぜていけるようにすることが大切です。

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