腰痛のあれこれ
2024/10/18
こんばんは。
神戸元町リリーフ整体院です。
今週は連休も終わり客足も落ち着いてようやく一息。
出勤時に市内を歩いているとかなり気温も落ち着いてきたような気がします。
特に朝と夜は過ごしやすくなりました。
これから少しずつ寒くなってきますが、冷えてくると筋肉が固まってきて痛みを覚えやすくなります。
冬の時期、特に腰痛の人が増えます。
冷えで血行が悪くなるのは勿論ありますが、それ以前に痛みになるのは日常生活での姿勢疲れも原因として加わっています。
今日はこの腰の姿勢疲れを見ていきましょう。
(1)骨盤の解剖学
a.骨盤前面の筋肉
骨盤前面の筋肉で重要なのはまず腸腰筋です。
これは大腰筋と腸骨筋を合わせた総称ですが、役割は足を上げていく股関節の屈曲です。
特に大腰筋は腰椎から始まってます。
また骨盤には太腿の筋肉である大腿直筋もついています。
太腿前面の筋肉はこの大腿直筋と外側広筋、内側広筋、大腿直筋の深層にある中間広筋を合わせて大腿四頭筋というのですが、これらの中でも大腿直筋だけが骨盤から始まってます。
そしてこの大腿直筋もまた股関節の屈曲に作用してます。
b.骨盤後面の筋肉
骨盤後面の筋肉は一番浅層が大殿筋、その奥に中殿筋や梨状筋など多くの小さな筋肉が存在します。
そしてその殿筋群の深層を坐骨神経が走っています。
この坐骨神経は第4腰椎から上位仙骨についてます。
これらの構造を参照にして、皆さんが普段よく行っている座る姿勢を見てみましょう。
座る姿勢、座位では股関節の屈曲が行われてます。
すなわち腸腰筋と太腿の大腿直筋を使ってます。
そして上半身の荷重は重力で骨盤後面の殿筋群を圧迫します。
この状況が長時間続くとどうなるか。
腸腰筋と大腿直筋が収縮すると、腰椎を前下方へ引っ張り、足は後ろへ伸ばしにくくなります。
また殿筋群も圧迫をされ続けることによって固まってしまい、足を上げにくくもなります。
腰の悪い人が足の動きも連鎖して悪くなるのはこのような解剖学的仕組みから来ています。
そして殿筋群の過剰な圧迫は坐骨神経にも負担をかけてしまい、坐骨神経痛も出てきます。
腰痛を診ていく上で骨盤の筋肉の状態とその動きを確認することは重要です。
当院では骨盤の歪みと共に股関節の筋バランス、可動域もチェックしています。
腰の悩みをお持ちの方はお気軽にお越しください。