感染症について
2020/02/15
こんにちは。
神戸元町リリーフ整体院の神戸です。
新型肺炎の感染が増えてきています。
ちまたではそのニュースでいっぱいです。
ところで皆さんは『感染症』について考えてみたことがあるでしょうか?
今日のテーマは『感染症』のことをお話してみたいと思います。
まず、『感染症』の『感染』とはどういうことか、というところからですが。
『感染』とは病原体が宿主の体内に侵入して増殖することです。
この病原体というのも、原虫や真菌、細菌、ウィルスなど様々な種類が存在します。
ちなみにこれらの病原体の中で最も小さいのはウィルスです。
新型肺炎も病原体は新型コロナ『ウィルス』です。
ウィルスの大きさは約0.5μm(マイクロメートル)。
病原体の中で最も小さく、電子顕微鏡を使ってでないと、確認できない大きさです。
そしてこれらの病原体が外部から体内に侵入して増殖した結果起こる病気のことを『感染症』と言います。
感染症は、病原体が侵入してすぐに症状が出るわけではなく、発病が確認されるまでの間を『潜伏期』と言います。
それでは次に感染症の成立条件を話していきましょう。
(1)感染症の成立条件
感染症が成立するには下記に3つの要因が必要となります。
・感染源
病原体を保持するもののことです。ヒトや動物から土壌、水質、空気中まで。病原体は様々なところに存在しています。
・感染経路
病原体が感染源から、新しい宿主へと感染していく経路のことです。
例えば、『友達から風邪を移された』は、感染経路は『ヒトからヒトへ』となります。
勿論、動物やその他の環境が感染経路とされる感染症もあります。
・宿主の感受性
病原体に侵入された新たな宿主の感受性があれば感染が起こります。
この感受性がなければ、感染は起こりません。
すなわち、その人に病原体に対する『抵抗力がある』ということです。
この感受性を決める要因として挙げられるのが、その人が持つ先天的な抵抗力やその人の免疫の能力です。
規則正しい生活を続けて健康を維持し、免疫をあげておくというのはまさしく、病原体に対する感受性を下げておくと言い換えることができます。
(2)病原体の伝播様式
①直接伝播
・飛沫感染・・・咳やくしゃみなどで散布された病原体による感染です。
・接触感染・・・人との接触が原因による感染です。梅毒をはじめとした性病などがその例です。
・胎盤感染、産道感染・・・妊娠中のお母さんのお腹の中にいる胎児への感染です。
・母乳感染・・・母乳からの感染です。
②間接伝播
・媒介物感染・・・飲料水や食物、血液などを通した感染です。食中毒や輸血によるHIV感染などがその例です。
・媒介動物感染・・・動物からの感染です。蚊によるマラリア感染、犬に噛まれての狂犬病などが挙げられます。
・空気感染・・・空気中の病原菌が原因で起こる感染です。
このように、病原体は様々なところから、様々な手段を通して、我々の体の中へと入ってきます。
感染症の予防は、その感染症の成立条件を成り立たせないことです。
例えば、感染症にかかった動物の殺処分。これは感染源に対する対応です。
感染者の隔離。これは感染経路の途絶に対する対応です。
自己の免疫を上げる。これは先ほども申しましたが、病原体に対する感受性を下げておくということです。
感染症を予防するには様々な角度から、予防策を考えていく必要があるのです。