体の知識(49) 呼吸運動と呼吸に使う筋肉
2022/04/28
こんにちは。
神戸元町リリーフ整体院です。
GWが近づいてきました。
つい先日まん延防止措置が解除されて年度末が何とか終わったと思いきや、もう一か月経ってしまいました。
気温も暖かくなったせいか冬場に比べると、皆さん顔色も良くなって元気になってきているのも分かります。
さて、今日は座学の続きです。
扱うテーマは『呼吸』です。
前回まで胸部の筋肉を何回かに分けて説明してきましたが、胸部の筋肉は呼吸運動に働いています。
今回は呼吸運動を視点として、胸部の筋肉の作用を見ていきましょう。
(1)呼吸運動の種類
呼吸運動は息を吸う行為を『吸気』、息を吐く行為を『呼気』と言います。
そして呼吸運動の種類には『胸式呼吸』と『腹式呼吸』の2種類があります。
胸式呼吸は胸郭を中心として行われる呼吸であり主に安静時の呼吸として、腹式呼吸はその名の通り腹部の筋肉まで働かせて行う強制的な呼吸です。
(2)呼吸運動と胸郭の動き
以前にも説明しましたが、もう一度説明します。
大きな呼吸運動を行う際、吸気時横隔膜は収縮して下がり、胸郭を構成する肋骨は胸筋によって引き上げられます。
また呼気時はその逆で横隔膜が弛緩して上がって肋骨は引き下げられます。
(3)呼吸に働く主な筋肉
・安静吸気時に働く筋肉
横隔膜、外肋間筋、内肋間筋前部。
・強制吸気時に働く筋肉
横隔膜、外肋間筋、内肋間筋前部に加え補助筋として胸鎖乳突筋、大胸筋、小胸筋、僧帽筋、斜角筋群、脊柱起立筋群なども働きます。
・安静呼気時に働く筋肉
安静呼気時に働く筋肉はありません。
・強制呼気時に働く筋肉
内肋間筋横・後部、腹筋群。
このように呼吸運動として主に働いているのは横隔膜、そして肋骨の動きに関わる肋間筋です。
またその他の多くの胸筋及び首の一部の筋肉は呼吸の補助筋としての役割を担っています。
肩凝りの悪化などで首や胸の筋肉まで硬くなると、呼吸がしにくくなるのもその為です。