体の知識(45)胸郭の役割
2021/10/20
こんにちは。
神戸元町リリーフ整体院です。
先週あたりから急に寒くなってきました。
いつもはTシャツとカッターシャツの2枚で外に出ているのですが、さすがにそれだけでは肌寒さを感じ始めています。
そろそろ衣替えの時期が近いかもしれません。
さて。先月に引き続き、今月もなかなかブログを書く時間が取りにくい状態ですが、頑張って更新していこうと思います。
今日は座学です。
先月説明した胸郭の続きです。
胸郭は胸部の壁をつくっている骨格で胸骨、肋骨、胸椎から構成されています。
ではこの胸郭が人の体に対してどのような役割を果たしているのか。
今日はそのことを見ていきましょう。
※胸郭の役割
(1)内臓の保護
胸郭は人間にとって大切な内臓を保護しています。
胸郭の外部は胸膜によって覆われており、その胸膜の内部を胸腔といいます。
胸腔にある内臓は主に心臓、左右の肺、食道、気管、気管支などでこれらを胸腔内臓器といいます。
また、胸郭の下部には肝臓や胃の一部も入っています。
(2)呼吸運動
胸郭の動きは呼吸運動に置いて作用します。
すなわち、息を吸う時(吸気時)に口から入った空気が胸郭内へと移動して胸郭が拡大し、横隔膜は収縮して引き下げられます。
反対に息を吐いた時(呼気時)は胸郭内の空気が出ていくことによって胸郭は元の形に戻ります。この際横隔膜も弛緩します。
呼吸運動で胸郭を動かす筋は呼吸筋とも呼ばれ、横隔膜以外にもいくつか存在するのですが、その筋の紹介は次回以降にしていこうと思います。
如何でしょうか。
胸郭で特に大事なことは呼吸運動に働いているということです。
この仕事をしていると、『肩凝りがひどすぎて呼吸が浅い』というお悩みを時折耳にするのですが、そのような方は肩関節や肩甲骨周辺の筋肉だけではなく、胸郭周囲の筋肉までも硬くなっている場合が多いです。
また、そのような症状をお持ちの方の特徴として猫背姿勢が激しいことがあげられます。
脊柱の荷重が前方にかかりやすい為、胸郭が圧迫されやすいのです。
姿勢の歪みで思いもよらぬ場所に負担がかかってしまっている典型的な例と言えます。