体の知識(41)頸部の障害(1) 頸椎椎間板ヘルニア
2021/06/08
こんにちは。
神戸元町リリーフ整体院です。
いい天気が続いていますね。
新型コロナも落ち着いてきているせいか、外を出歩く人も先月より増えています。
自粛生活も長く続くと体に疲労が溜まってくるので、体を動かしておくことも疲労予防には大事です。
それでは今日は久しぶりに座学をやっていきたいと思います。
今回扱うテーマは『頸部の障害』です。
頸部は7個の頸椎という小さな椎骨とその椎骨から枝分かれする神経、複数の筋肉や血管などで非常にデリケートかつ複雑な構成をしています。
従って、ちょっとしたことで痛めやすい箇所です。
首にはどのような障害があるか。
見ていきましょう。
まず、今回は『頸椎椎間板ヘルニア』を説明します。
『椎間板ヘルニア』に関しては、先の脊柱の疾患を扱ったブログでも述べました。(椎間板ヘルニアについて | 神戸元町リリーフ整体院 (kobe-relief.com)を参照)
椎骨と椎骨の間にある椎間板。
これが過剰な負荷や度重なる屈伸運動に置いて後方へ飛び出してしまい、近くの神経を圧迫して痛みや痺れを起こす疾患です。
一般に起こりやすいのは腰椎なのですが、この椎間板ヘルニアは頸椎でも起こります。
(好発部位)
頸椎椎間板ヘルニアの好発部位は第5から第7頸椎の下部頸椎間です。
頸の屈伸運動では下位頸椎(C5~C7間)が主に働きやすく、椎間板への負荷もかかり、このような姿勢は典型的な猫背によく見られます。
(主な症状)
軽症の場合は首や肩甲骨周囲のだるさ、痛み、肩凝りなど。
症状が重くなってくると、首を反らす運動が制限されたり、痺れや痛みは腕や手にまで及び、上肢の運動障害の原因となります。
また、更にひどくなるとその影響は下半身まで及び、歩行障害や排便排尿機能障害なども発生します。
(治療法)
猫背が原因の場合が多いので、日頃の姿勢から注意していくことが大切です。
軽症の場合は保存療法で症状が緩和されるまで首は安静にします。
肩や腕、肩甲骨など遠位の筋肉に対してはマッサージや温熱療法、電気療法などをしていきます。
神経症状や運動障害が出ている場合は、まず医療機関にご相談することをお勧めいたします。
如何でしょうか。
何度も言いますが、頸部は人体の中でも非常に繊細な部位です。
症状の悪化や事故の元になりますので、痛みが出ているうちは極力安静重視で。
頸部への激しい運動や力の入った急激なストレッチなどはお控えください。