コラム
体の知識(38) 頸椎の動き
2021/03/17
こんにちは。
神戸元町リリーフ整体院です。
今日は久しぶりに座学をしていこうと思います。
前回の座学では頸椎の構造について説明しました。
今回はその頸椎がどのように首の運動に関わるのかを見ていきましょう。
※首の運動
首の運動の種類は下記のとおりです。
・屈曲(前屈)・・・首を前に倒す動作です。猫背姿勢の人は首はこの動作になりがちです。参考可動域角度60°
・伸展(後屈)・・・首を後ろに反らす動作。参考可動域角度50°
・側屈・・・首を左右に倒す動作。参考可動域角度50°
・回旋・・・首を左右に曲げる動作。参考可動域角度60°
これらの動きは頭蓋骨と7つの頸椎の複合運動によって行われています。
例えば、環椎後頭関節では頸椎屈伸運動で約13°、側屈約8°可能です。
環軸関節は歯突起を軸として回旋運動に関わります。
また、第3頸椎以下の椎間関節も各動作の残りの参考可動域に働きます。
※首が疲れやすい理由
このように首は7個の小さな椎骨によって構成され頭を支えているのですが、成人の頭の重さで4~6キログラムあると言われています。
つまりボーリング玉並みの重量をこの7個の頸椎が支えているわけですね。
加えて頸椎には脳からの中枢神経(脊髄)とそこから伸びる神経根、そして脳へ血流を送る椎骨動脈が入っています。
これらが骨の歪みや筋肉の凝りなどで圧迫されると痛みや痺れの原因になってきます。
首が疲れやすいのは頭の負荷がかかりやすく、解剖学的に見ても非常にデリケートな構造をしているからなのです。