コラム
体の知識(37)頸椎の構造
2021/02/19
こんにちは。
神戸元町リリーフ整体院です。
今日は久しぶりの座学をしていこうと思います。
前回まで脊柱について述べました。
脊柱は頸椎、胸椎、腰椎、仙椎から形成されているのですが、今回からはこれらの骨とそこに繋がる筋肉などを説明していきます。
まず『頸椎』からです。
頸椎は首の骨です。
7個の椎骨で形成されています。
上から第1頸椎(C1)、第2頸椎(C2)と続き、一番下が第7頸椎(C7)です。
この中で第1頸椎は環椎(英語名はアトラス)と呼ばれ、第2頸椎は軸椎(英語名はアクシス)とも呼ばれています。
また、第7頸椎を隆椎ともいいます。
これらの椎骨が連動して首の運動が起こるわけですが、着目していただきたいのが第1と第2の頸椎です。
この2つの椎骨は他の椎骨と少し形状が異なっています。
単体の図ではややイメージがつきにくいので、骨模型を参考にすると分かりやすいです。
第1頸椎と第2頸椎の間には椎間板がありません。
第2頸椎には他の椎骨にはない歯突起という突起物が出ており、この歯突起に被さるような形で第1頸椎が、そしてこの歯突起と第1頸椎の上に後頭骨が乗っかかっています。
すなわち環椎と後頭骨の後頭顆(後頭骨の底部)を関節する環椎後頭関節と、第1・第2頸椎の間の環軸関節です。
これらの構造によって歯突起が軸となり第1頸椎を回旋させる運動(首の上部、頭を左右に回す)として働きます。
首がしんどくて、頭を回しにくい。
そのような人は上位頸椎と頭蓋骨の間の動きが悪くなっているということです。