コラム
体の知識(36)脊柱の疾患(4)側弯症
2021/01/29
こんにちは。
神戸元町リリーフ整体院です。
今年に入ってちょくちょくとブログを更新してはいたのですが、座学の方は停滞しておりました。
しかしまたそちらの方も少しずつ再開していきます。
今日は昨年テーマにした脊柱の疾患の中で残っていた側弯症を取り扱っていきます。
※側弯症とは?
側弯症は脊柱が左右に偏位し曲がっている状態です。
(1)側弯症の原因
A.先天的要因
・先天的な脊柱の異常
B.後天的要因
・機能的要因・・・日常生活での姿勢不良など
・骨の異常・・・くる病、脊椎カリエス
・骨折
・神経性・・・背筋の麻痺など
・原因不明(突発性)・・・成長期に起こり、女子に好発
(2)側弯症の外見的変化
・肩の高さの非対称
・肩甲骨の突出
・胸郭の変形、肋骨の隆起
・腰の高さの非対称(骨盤の歪み)
これらの左右差が大きいと、脊柱に付着する背部や腰部の筋は緊張し痛みや凝りの原因にもなります。
また、重度症状の場合は脊髄障害による神経症状や、胸郭の変形による呼吸器系の内臓圧迫、呼吸器障害なども発生してくることがあります。
(3)治療法
・外見的異常の少ない軽症では、主に経過観察です。姿勢の歪みなどを分析し、正していくよう指導します。
・中等度の症状ではアンダーアーム装具などをつけて装具治療を行います。
・重度の症状は手術対象となります。
このように背骨の歪みは体に様々な悪影響を及ぼします。
同姿勢で長時間荷重をかけ続けると負担のかかった筋は緊張及び疲労して収縮し、骨が歪む原因にもなります。
そうならないように日頃から自身の姿勢に気をつけておくことが、自己の健康管理へと結びつく第一歩です。