神戸元町リリーフ整体院

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体の知識

体の知識(22)肘の障害その1 上腕骨外側上顆炎(テニス肘)

2020/06/26

こんにちは。

神戸元町リリーフ整体院です。

今日は前回までで、前腕の筋肉の説明は終わったので、少し違う方面から話をしていきたいと思います。

前腕の筋肉が疲れてくると、関節周りがしんどくなってきたり、可動域が減少したりすることになるのですが、その症状が顕著にみられるのが『肘』です。

今日はこの肘の障害について述べていこうと思います。

 

スポーツや日常生活などで手首や前腕を動かし過ぎると、肘が痛くなることがあります。

この肘の痛みは主に上腕骨の内側上顆部や外側上顆部で現れてきます。

 

 

掌を前にした状態で見た時、肘側の上腕骨付け根に当たる上腕骨滑車の外側上方が外側上顆、内側上方が内側上顆です。

内側上顆には前腕屈筋群が、外側上顆には前腕伸筋群が付着していることは以前のコラムで説明しました。

肘の痛みはこれらの筋肉が原因で起こってくることが多いのです。

そしてこれらの肘の痛みは肘外側に起これば『上腕骨外側上顆炎』、肘内側に起これば『上腕骨内側上顆炎』といいます。

それでは今日はまず、『上腕骨外側上顆炎』から見ていきましょう。

 

※上腕骨外側上顆炎

 

上腕骨外側上顆炎は別名『テニス肘』とも言います。

 

 

痛みの原因となる主な筋肉は短橈側手根伸筋です。

ものを掴んで持ち上げる動作や、タオルを絞る動作、ドアノブを開ける時の動作などで、肘の外側部分に痛みが出ます。

手首を手の甲側に反らす背屈動作時(例えばテニスの素振りで特にバックハンドストロークなど)、肘に負担がかかって起こりやすく、この他の日常生活や仕事などでも同じ動作が重なれば起こることがあります。

例えば、スマホの持ち過ぎ、パソコンのキーボード操作のし過ぎなどです。

また加齢を重ねると筋や腱が硬くなりやすい為、好発するという特徴もあります。

 

予防法としては、

 

1.サポーターの利用

 

 

サポーターは短橈側手根伸筋の筋腹部分につけます。

 

2.手首のストレッチ

 

 

外側上顆炎の場合、傷んで収縮している筋肉が伸筋群なので、このように手関節を屈曲位(掌屈位)で肘を伸ばしたままストレッチをします。

特にストレッチ時反対側の手でストレッチ側の示指、中指を引っ張ればより強くストレッチがかかります。

 

このように上腕骨外側上顆炎には、サポーターの利用やストレッチなどで手首の動きをつけて前腕の筋肉を日頃からメンテナンスしておくことが予防に繋がります。

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