体の知識
体の知識(18) 上腕二頭筋長頭腱炎
2020/05/27
こんにちは。
神戸元町リリーフ整体院の神戸です。
休業期間が長く続いているので、今までだらけて呆け気味でした。
が、営業再開日の6月5日(金曜日)も来週に迫ってきており、ぼちぼち気分を入れ替えながら再開の準備をしているところです。
今日は先週説明した上腕の筋肉の中で損傷しやすい箇所があるので、それを述べていこうと思います。
※上腕二頭筋長頭腱炎
上腕二頭筋長頭腱炎は、重い荷物を担ぎ上げ二頭筋に過重な負荷がかかった時などに発生します。
何かのはずみに腕の付け根に痛みが出て、それが長く続く時は、この上腕二頭筋長頭を痛めてしまっている可能性があります。
先日の解剖学の図を少し修正したものを使って説明しますが、まず上腕二頭筋は長頭と短頭という二つの筋腹が合わさって構成されています。
分かりやすく言えば、上腕を前面から見て、内側にある筋腹が短頭。外側にある筋腹が長頭です。
赤い矢印で記してあるのが上腕二頭筋の長頭腱です。
具体的にもう少し詳しい図をうちの院の骨模型図を参照にして載せてみます。
このように上腕骨の骨頭部中央からやや外側部分には隙間があり、これを『結節間溝』といいます。
この隙間を長頭腱が通っているわけです。
そしてこの結節間溝部分の長頭腱は刺激が入りやすく、摩耗による炎症や加齢による変性を起こしやすい個所でもあります。
また、痛みが治まらないうちに更に無理をするとこの長頭腱が断裂してしまうこともあり、そうなると長頭の筋腹が遠位(肘側)に移動してしまいます。
腕の付け根に痛みが出た時は痛みが治まるまで二頭筋に負荷をかけるようなことは控え、患部を冷やしながら安静にしておくことをお勧めいたします。