体の知識(15)腕及び手指の解剖学と関節
2020/04/21
こんにちは。
神戸元町リリーフ整体院の神戸です。
緊急事態宣言が出た後自粛生活を続けております。
そして気が付けば4月も後半。
まだ外は少し寒いですが、いつの間にか桜も散ってしまって春ももう終わりなんだなって実感しました。
今日は『腕』に焦点を当てて説明していきましょう。
(1)腕の解剖学
以前ホットペッパーのブログでも腕の骨の説明をしたことがありますが、こちらのコラムでは初めてなのでより詳しく説明します。
まず、肩から先の腕の関節には下記のものがあげられます。
・肘関節・・・上腕骨、橈骨、尺骨で構成される複関節です。
・橈骨手根関節・・・いわゆる手首の関節です。橈骨と近位の手根骨で構成。尺骨は動きに関与しません。
・手指の関節・・・たくさんあるので下記にて後述します。
※手根骨と指の骨
こちらは掌を構成する手根骨と指の骨の詳細です。
手根骨は8つの短骨からなります。
近位(手首側)にならんでいるのが、拇指側(親指)から舟状骨、月状骨、三角骨、豆状骨です。
豆状骨は三角骨の上に乗っかるような形で存在しています。
これらは橈骨と一緒に橈骨手根関節を構成しています。
遠位(指側)にならんでいる手根骨が拇指側から大菱形骨、小菱形骨、有頭骨、有鈎骨です。
また、指の骨には中手骨、基節骨、中節骨、末節骨があり、拇指のみ中節骨はありません。
※手掌と指の関節
・手根間関節・・・各手根骨間の関節です。隣り合わせた手根骨同士を連結しています。
・手根中央関節・・・近位手根骨と遠位手根骨を連結する関節です。
・手根中手関節・・・遠位手根骨と中手骨間の関節です。別名CM関節といいます。
・中手指節間関節・・・中手骨と基節骨間の関節です。別名MP関節。
・拇指指節間関節・・・拇指は中節骨が無い為、基節骨と末節骨間で構成される関節です。別名IP関節。
・近位指節間関節・・・拇指以外の第2~5指の基節骨と中節骨間の関節です。別名PIP関節。
・遠位指節間関節・・・拇指以外の第2~5指の中節骨と末節骨間の関節です。別名DIP関節。
このように、腕は多くの骨と関節によって構成されており、特に手掌と指は複雑です。
またここから更に複数の筋肉や靭帯が関節間を跨いで付着しており、動きを成り立たせています。
次回からはこれらの関節を詳しく見ていきたいと思います。