体の知識
体の知識(4)関節の構造
2020/02/18
こんにちは。
神戸元町リリーフ整体院の神戸です。
今日は『関節』について、話をしていこうと思います。
人の体を動かす時、動作の基点となるのは『関節』です。
人間の関節は肩や肘、股、膝など多数ありますが、まずは関節の基本的な構造からみていきましょう。
関節を形成する骨はそれぞれ、一方が凸面。もう一方が凹面となっています。
凸面となっているのが、『関節頭』。凹面となっているのが、『関節窩(かんせつか)』です。
関節頭と関節窩は、それぞれ、関節面が『関節軟骨』によって覆われています。
また、関節頭と関節窩を全体的に包み込んでいるのが『関節包』であり、関節包の中は滑液で満たされていて、滑液は関節軟骨への栄養や物理的な衝撃の緩和作用に役立っています。
この関節包の周囲を更に『靭帯』が補強しており、靭帯は関節を動かす筋肉へと繋がっています。
このように、関節はただ単に骨と筋肉だけではなく、靭帯や関節包、関節軟骨など様々な組織から構成されています。
関節に痛みを覚えた際は必ずしも、骨や筋肉のみが原因とは限りません。
勿論、骨の異常や筋肉の拘縮なども大きな原因ですが、それらに合わせて、関節包の萎縮や、靭帯の硬化や損傷、関節軟骨のすり減り、滑液の枯渇など様々な要因がみられることもあります。
特に歳をとった人は加齢によって関節そのものが構造的に弱体化していることもあるので注意が必要です。
その人の可動域を無視した無茶な動作訓練や強引なストレッチはできるだけ控えた方がいいでしょう。