体の知識(2) 筋について
2020/02/12
こんにちは。
神戸元町リリーフ整体院の神戸です。
今日は体の知識について、述べていきたいと思います。
今日のテーマは『筋』です。
筋肉は体や内臓の運動を起こす組織です。
骨とは違い、その数も多く実に600以上の筋が人体にはあり、体重の40~50%を占めています。
ではその筋の分類から見ていきましょう。
(1)筋の分類
①骨格筋
骨格筋は運動を取り扱う筋肉です。
腕も肩も腰も足も、体を動かす為の筋肉はすべて骨格筋です。
ほとんどの骨格筋は1つ以上の関節を超えて存在しています(外肛門括約筋のように、例外的に骨に付着しないごく一部の骨格筋もあります)。
骨格筋は中央部の膨らんでいるところを『筋腹』と言い、骨には『腱』へと移行して付着します。
筋の体幹に近い側の付着部分を『起始』と言い、遠い側の付着部分を『停止』と言います。
また、骨格筋は顕微鏡でみると、繊維が明るい部分と暗い部分が交互に横に走っているような縞模様がみえるので、『横紋筋』とも呼ばれています。
皆さんがイメージする『筋肉』とは、この骨格筋のことを指しています。
②心筋
心臓のポンプ作用の役割を果たす筋肉です。
骨格筋と同様、横紋がありますが、骨格筋と違うところは自律神経支配の為、意志的にではなく、自動的に動くことができます。
③平滑筋
平滑筋は臓器の運動に関わる内臓の筋肉です。
これも、心筋同様自律神経支配なので自動的に内臓の運動を行っています。
骨格筋や心筋と違うところは横紋が見られないところです。
(2)骨格筋の種類
骨格筋は更に筋線維の違いで3つの種類に分かれます。
・I型筋(遅筋)・・・筋収縮の速度が遅く、疲労しにくい。筋線維は細い。色が赤色の為、赤筋とも言う。
・ⅡA型筋(中間筋)・・・筋収縮の速度が速く、疲労度は中等度。色は赤。遅筋と速筋の間のような性能。
・ⅡB型筋(速筋)・・・筋収縮の速度が最も早く、疲労しやすい。筋線維が太く色は白。白筋とも言う。
一般に陸上のダッシュ競技やバーベル上げなど大きな筋力を必要とするときに使われるのが、ⅡB型筋(速筋)です。
これに対して、マラソンなど長時間の持久的運動に使われているのがⅠ型筋(遅筋)です。
このように運動の強度や持久度合に応じて、それらに見合った働きを行えるよう、骨格筋も筋の線維から種類分けされているのです。