体の知識(44)胸郭の構成
2021/09/16
こんにちは。
神戸元町リリーフ整体院です。
最近なかなかブログをゆっくり書く時間が取れなくて、更新が滞りがちでした。
今日は久しぶりに座学を説明していこうと思います。
座学は毎月こつこつ進めていくつもりなので、気長に見守って頂けると幸いです。
先月までで頸部の説明は終わったので、今月からは胸部に入っていきたいと思います。
それではまず、胸部を構成する骨の構造から見ていきましょう。
※胸部を構成する骨
胸部を形作る骨を『胸郭』と言います。
胸郭は胸骨、12対の肋骨、12個の胸椎(T1~T12)で構成されています。
なお、鎖骨と肩甲骨は肩関節を構成する骨なので『胸郭』を構成する骨の分類には入りません。
・胸骨
胸骨は上部が胸骨丙、中央部が胸骨体、下部の尖っているところが剣状突起と呼ばれています。
胸骨はそれぞれの肋骨と関節を形成している(胸肋関節)他、胸骨丙上部では鎖骨とも関節(胸鎖関節)を形成しています。
また下部の剣状突起は体表の「みぞおち」に位置する部分です。
・肋骨
肋骨は12対の細長く湾曲した扁平骨です。
胸骨とは肋軟骨を介して連結しています。
第1から第7肋骨までは胸骨と関節を成しており、真肋と言います。
第8から第10肋骨は胸骨と直接は繋がっておらず仮肋と言います。
また、第11、12肋骨は胸椎と単一で関節をなしており胸骨にはつながっていません。この2つを浮遊肋(遊離肋)と言います。
・胸椎
胸椎は脊柱を構成する骨の一部でその名の通り胸部に位置しています。
12個あり、それぞれが肋骨と関節を成しています。
上記の骨模型図を見て頂ければ分かりやすいと思いますが、肋骨と胸椎は2か所で関節が構成されています。
すなわち、肋骨と胸椎椎体本体との肋骨頭関節、そして胸椎横突起との肋横突関節です。
肋骨と胸椎の連結はこれらの関節によってその安定性を保たれています。
如何でしょうか。
胸郭は内臓の保護と呼吸運動に関連する重要な役割を持っています。
次回はこの胸郭の役割について詳しくみていきたいと思います。